合同茶話会 ~ムーブメントを体験しよう!~

保護者の皆様には日頃から、こども療育センターの活動にご理解ご協力を賜り心からお礼申し上げます。

 

平成30年1月18日(木)、こども療育センターをご利用の親御さんにお越しいただき、3事業所合同で茶話会を行いました。

 

今回のテーマは“ムーブメントを体験しよう!”です。こども療育センターの柱のひとつでもある、ムーブメント教育・療法を、子どもたちがどのような遊具を使いながら、どのようなことをしているかを実際に体験していただき、知ってもらうことが目的です。
今回は沢山あるプログラムの中から4種類のムーブメントを体験していただきましたのでご紹介します。

 

 

①【 ハットフリスビー 】
特徴は、操作性の動きが苦手な子どもに、手首を使って投げる動作、受け止めるタイミングのスキルを高めることに適した教具です。空中で飛びやすいよう工夫がされており、投げる技術が未熟な子どもも簡単に投げることができます。

 

 

~ねらい~
・身体意識
物を投げる時やキャッチする時、どうやって手を動かすのか、どこに力が入っているかなど、身体の部位を意識して動かします。
・他者意識

 

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遊具に触れて感覚を味わった後、自分の真上に飛ばしてキャッチします。
次は、その場で頭、肩、膝など身体に乗せてみました。
さすが皆さんピタッと静止されていましたね。

 

 

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次は、頭の上に乗せて歩きました。見えない部分(頭)を意識しながら、人とぶつからないように歩くことは、空間把握が未熟な子どもたちにとっては難しいことです。
頭の上に乗せたまま、スカーフが当たらないよう、かがみながらくぐります。頭上の空間認知を高めます。

 

 

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一人で十分遊んだ後は、二人、三人と集団の活動に変化させていきます。
投げる時の力加減は固有受容感覚を高め、相手との距離感は空間認知、フリスビーをしっかり見続けることは注視力を、そして動いている物を目で追うことは追従運動(ツイジュウウンドウ)を高めます。

 

 

赤色と青色のバランサーの上に乗りながらのフリスビーは、バランス感覚をとりながら投げることや受けることを行うため、大人もグラグラ!
例えば、バランサーをひっくり返すと山なりになるため、段階を踏んで(スモールステップ)はじめはその上で行うなど、子どもたちが「できた!」と達成感を得ることができるよう工夫しながら取り組んでいます。

 

 

 

 

 

②【 パチパチおばけ 】
~こんな課題のある子どもさんに~
・指示がとおりにくい
・注意がそれやすい
・他児と一緒が苦手

 

~ねらい~
・聴く力
・注意力
・即時処理、瞬発力

 

ルールは、リーダーが「パチパチ・・・“おばけ”」と言ったら、ロープの中に入ります。
そしてリーダーは「パチパチ・・・〇〇〇」と3回まで言うことができ、3回目には“おばけ”と言うことが お約束。
リーダーにタッチされないように逃げ回ることも、子どもたちは大好き!

 

最初に“おばけ”と同じ「お」の付くものをみんなで出し合いました。
おなか、おしり、おもちゃ、おにぎり、おりがみ、おかし、おはし、オレンジ、オルガン、オニヤンマ・・・たくさん出てきました!

 

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リーダーを決めて「せーの!」「パチパチ・・・」
はじめはロープが長く、逃げ込むスペースが広いけど、徐々にロープが短くなりスペースが狭くなっていきます。

 

 

 

狭い空間や他者との距離が近いことが苦手な子どもたちも、『楽しみながらいつの間にか出来ている』ことを創り出します。

 

 

 

③【 だるまさんがころんだ 】
~こんな課題のあるお子さんに~
・聞くことが苦手
・止まることが難しい(静止することが難しい)
・同時に何かを行うことが難しい

 

~ねらい~
・固有受容感覚
・聞く
・ルール理解
・注意力
・他者意識
・空間把握
・ボディイメージ

 

ルールは、リーダーが後ろを向き「だるまさんがころんだ」と唱えている間は動くことができ、それ以外で動き、リーダーに見つかった場合は、その場から一歩下がります。前進だけでなく後ろへ下がることで身体の前後の正中線交叉を高めます。

 

 

リーダーは、みんなに向かって「準備はいいですか~?」と声をかけます。
今から始まるよ!という意識づけ、そして注意の方向をリーダーに向けるねらいがあります。

 

 

 

はじめは通常通り“前歩き”、そして次は“後ろ歩き”で行った後は・・・

 

 

 

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前向きハイハイと、後ろ向きハイハイで!
なかなか後ろ向きでハイハイをする機会はありませんよね。
“後ろ向きハイハイ”と聞いて、お母さんたちどよめいていました^^;

 

 

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好きな色のロープとビーンズバックの上だけを歩き進み、その後はロープ全てとビーンズバックの数を減らします。次の一歩をどのビーンズバックを踏めばいいか、推測しながら進みます。

 

 

ロープの上を歩くことは身体の前後の正中線交叉となり、例えば、足元のロープを右足はロープの左へ左足はロープの右へと、両足をクロスしながら歩くことは、左右の正中線交叉となります。
左右の正中線交叉は、他にも“右手”で左肩や左腕、左膝に触れることができるか、またその逆も可能かで観察ができ、書き取り「の」「ぬ」「ね」「れ」を書くことや、「△」(さんかく)を書くことが難しい子は、左右の正中線交叉が未熟な場合があります。

 

 

 

 

④【 お引越しゲーム 】
~こんな課題のある子どもさんに~
・他者を意識して関わりづらい
・お友だちとの距離感が取りづらい
・動作がぎこちない
・姿勢保持が難しい
・遊んでいる最中や歩いている時などに人や物にぶつかりやすい

 

 

~ねらい~
・ボディイメージ、空間把握
・身体コントロール
・イメージ力と一致(物から色、色から物の連想、名称と部位や色)
・社会性(指示理解、ルール理解、他者意識)
・ワーキングメモリー

 

お引越しゲームは椅子取りゲームのように競うことが目的ではないため、必ずみんなが座れるよう人数分の椅子があることが特徴です。
空いてる椅子が見つからないお友だちに、「ここ空いてるよ~」と教えてあげることで、お友だちの役に立つことやお友だちから教えてもらうことで、「ありがとう」と言う気持ちや、みんなで成功する達成感を感じることにつながります。

 

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タンバリンの音に合わせて歩きます。聴いて動くことは、聴覚連合運動を高めます。
タンバリンが止まったら、好きな色へ⇒今いた色とは違う色へ⇒指定された色へ⇒
指定された色に何人で・・・と指示が複雑になっていきます。
これはムーブメントの大切な特徴の一つ、徐々に難しくしていく、“変化のある繰り返し”です。

 

 

そして、普段ムーブメントの活動の中で、タンバリンを叩くリーダー役を子どもたちは率先して行てくれます。自分のタイミングで、みんなが動く。これは自信につながります。

 

 

歩き方も毎回変わります。
普段ムーブメントの活動の中で子どもたちにアイデアを聞くことがあります。
「せんせい!こんなのはどお?」など提案してくれた時は、「それいいね!やってみよう!!」と子どもたちの声を拾い、プログラムに追加していくので、ムーブメントのプログラムは、あって無いようなもの・・・内容が変わることはよくあること。

 

 

今回はお母さんたちに歩き方を聞いてみると・・・
「スキップ」「ケンケン」「つま先歩き」などたくさん出てきました!

 

 

最後はタンバリンが1回鳴ると「赤色マット」へ、2回鳴ると「緑色マット」へ、
3回鳴ると「青色マット」へ、そして鳴らない時は「好きな色」へ。
徐々に増やしていくことがポイント!
『タンバリンが何回鳴った時は何色?』と増える度に復習するなど、短期記憶のワーキングメモリーを高めます。

 

 

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右手と右足を同時に前に出す「すもう歩き」はぎこちないお母さんの姿もチラホラ。。。
タンバリンが2回鳴り、緑色のマットに座る時、膝の上に座り合いみんなとっても楽しそう♪

 

 

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最後は好きな色に座り、みんなで手を繋いでつながることをしました。大成功!!

 

 

 

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終了後、各ムーブメントの振り返りを行い、最後に参加してくださった皆さんに感想をお伺いしたところ、とっても嬉しいお言葉をたくさんいだたきました。

 

 

・集団が苦手でどこへ行っても入らないけど、たんぽぽに見学に来た時楽しんでは入れた。今では毎朝、「今日たんぽぽ?」と聞く。
・こどもが楽しみにしている理由がわかった。初め遊具に触れ、活動の内容がわかって安心して入れ、スモールステップの取り組みがわかってよかった。
・友だちと関われるようになった。
・ムーブメントには勝ち負けがないことや、無理やり参加しなくていいことが子どもにあってると思う。
・子どもが自分から、声をかけてくることが増え、先生方がその声を拾っているからだと理由がわかった。
・フリスビーひとつで、いろいろな使い方ができることを知ることができた。 etc・・・

 

 

ムーブメントのプログラムは、当日利用される子どもたちの発達段階に合わせて、ムーブメントリーダーがプログラムを考え行います。

 

 

そして、ムーブメントは遊びを原点としていて、楽しみながら行えるよう『環境から子どもへ近づく』よう工夫しています。
なので、無理やりはさせません。普段療育中に、何をするのか分からず不安だったり、集団が苦手な子、見本を見て「できない」と思いその場を離れる子どもたちもいます。「やりたくない」と言えば、その思いを受けとめ、部屋の隅で見ていることも、楽しんでこの空間に一緒にいるとして、見ているだけでも参加していると捉えます。
必ず「やりたくなったら、おいでね」と最後に一言伝え、新しい遊具が出てくるタイミングで、「やってみる?」と声をかけたりします。

 

 

ムーブメントは、発達障がいの子どもだけでなく、ご老人、脳性マヒの子ども、保育園・幼稚園、誰もが楽しめる活動です。
今後もたくさんの子どもたちと一緒に、ムーブメント教育・療法を通してたくさん楽しみながら、出来る事を増やしていくお手伝いをしていきます!

 

投稿者:望月

 

1月たんぽぽ支援会議

最強寒波で全国的に寒い日が続きますが、皆様お変わりございませんか。

 

さて、今回は月に一度の支援会議の様子をご紹介します。
支援会議では、こども療育センター内での決定事項の連絡、防災訓練、外部から講師をお呼びしての勉強会、外部研修に参加した先生からの研修報告にプラスして、「発達障がいについて」、「ABA(応用行動分析)について」、「観察・記録を書く時の注意点について」その他、職員向けにさまざまな勉強会や、利用者の支援についてなど、職員のスキルアップや関わり方の統一化を目的とした勉強会を行っています。

 

 

1月の支援会議のテーマは「子どものアセスメント!」

年長のお子さんを中心に、新しく利用が始まった子どもたちについて行いました。

 

 

①支援計画の内容を確認します。
(親御さんの意向、長期目標、短期目標、各到達目標)

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②現在の様子を出し合って、ホワイトボードに記入していきます。
そして、どう支援していくかを話し合い、ポイントを記入してきます。

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こども療育センターでは、毎月利用者全員の個別課題を立てています。

 

個々の発達段階がどのあたりで、出来ていること、苦手なこと、伸ばしたいところを見極め、
その課題を達成するために職員がどのような声掛け、サポートを行っていくかを記入し、
親御さんへ連絡帳を通してお伝えさせていただいています。

 

 

利用される親御さん&子どもたちが、安心して利用できるよう、
今後も全員が意識高く、一貫した療育を提供できるよう尽力してまいります。

 

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

投稿者:望月

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年『ペアレントトレーニング』の様子

日頃より、こども療育センターの活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 

2017年の前期(5月20日~7月15日までの土曜日)、後期(10月23日~12月11日までの月曜日)を各4回に分けて『ペアレントトレーニング』を行いました。

 

前年度までとは違った参加条件とさせていただき、多少条件が厳しくなったことで、参加を断念せざるを得なかった方もいらっしゃいました。この場を借りてお詫び申し上げます。

 

 

 

さて、当事業所のペアレントトレーニングは、日常お子さんと過ごされるうえで、無理なく楽しみながら関わる"コツ"や、どうしても頑張りすぎる親御さんが、日頃から肩の力を抜きながら楽しく子育てできる "ヒント"を得ていただき、ひとつでも自分のものにし【楽しむ子育て】に役立てていただけるよう、ホームワークも取り入れながら実践的な内容を提供しています。

 

 

では、内容を少しご紹介します♪

 

 

【 第1回:行動を見る 】
~子どもの行動を見てほめていくことで、プラスの親子関係を築く~

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グループになって話す機会もたくさんありました。

 

 

 

 

【 第2回:褒めることを習慣にしよう 】
~子どもの行動の見方、ほめ方について学び、ほめることを週間にしていく~

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ロールプレイでは、お片付けの声掛けをしました。
ここで“ほめる時の〇〇のポイント”が大活躍!!
親役・子役・観察者と交代で行いました。

 

 

 

 

【 第3回:こどもの行動への良い注目をしよう 】
~ほめることの意味、ほめる行動をみつけるポイントを学び、ほめることのパワーを確認する~

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ロールプレイでは、お店で見かける「お菓子買って!買って~!!」とだだをこねる場面を…
買わずに帰るように声をかけ、習得した"コツ"を使って気持ちを切り替える練習をしました。
みなさん子ども役が上手でしたね~(^^♪

 

 

 

 

【 第4回親子タイムと指示の出し方 】
~行動をみてほめる、親子タイムをもつことで、子どもをほめる機会を増やす、具体的なほめ方と指示の出し方について学ぶ~

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ロールプレイでは、靴(スリッパ)を履く時の指示の出し方とほめ方を行いました。

 

 

 

 

 

 

全4回終了後・・・

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皆さんへNPO法人こども療育センターより、終了証書をお渡しさせていただきました。
皆さんの真剣に聴いて学ぼうとする姿、家事や育児に忙しい中、ホームワークに取り組んで来て下さり、とても感動しました!!
ペアレントトレーニングは何度参加して頂いても良いものです。たとえ内容が同じでも、その時その時で耳に入ってくる言葉が違って聞こえたり、参加するメンバーによって雰囲気も違い、新たな発見や違った気づきがあります。

 

子育てに煮詰まることもあると思います。親も人間です。そんな時は一人で悩まず、私たちに声をかけてください。何ができるか一緒に考えましょう!

 

改めまして、沢山の方にペアレントトレーニングに参加して頂き、ありがとうございました。
2018年は違った形でのペアトレのご紹介を考えております。日程など決まりましたら、案内をお渡しさせていただきます。

 

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

 

投稿者:望月

 

あけましておめでとうございます

新春のお慶びを申し上げます

 

昨年は保護者の皆様にも心温かいご支援とご協力を賜りましたこと心よりお礼申し上げます
いつも暖かく見守ってくださり、ありがとうございます

 

本年も子どもの日々成長する姿を、共に喜び合いたいと思います

 

新しい一年が、子どもたちにとって、また保護者の皆様にとって笑顔いっぱいの年になりますようお祈り申し上げます

たんぽぽ支援会議 ビジョントレーニング

たんぽぽでは毎月、スタッフが集まり支援会議を行っています。

10月の支援会議の議題は【ビジョントレーニング】でした。

 

「ビジョン」という言葉を聞いて、どんな事をイメージしますか?

支援会議に参加したスタッフからは「視覚」「物の見え方」「物の見方」「展望」などの意見がでました。

 

視覚というのは『映像として見えているもの』

ビジョンは『脳のなかで映像化されている(見えている)もの』

ビジョントレーニングは認知と深く関わっているため、活動に取り入れることで認知力UPにつなげていこう!という話や、協調運動(手と目、目と足の協応など)を取り入れる工夫をしていこうと、今後の取り組みについても話をしました。

 

 

そして、大事なのが目の動き(眼球運動)です。

眼球運動の種類や、どの眼球運動がどういったことにつながっているのかという話、観察する時の注意点なども説明を受けました。

 

その後、本を用いてビジョントレーニングの実践を行いました。

言葉だけでの説明ではわかりません。何事も試してみなければ!!

 

 

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ランダムに並んだひらがなを、縦読み、横読みしていきます。

日本人は縦の方が読みやすいようですよ。

そういえば、国語の教科書や小説なども縦読みですね。

 

 

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絵と同じポーズを取ります。

たんぽぽのムーブメントでよく行っている、鏡遊びと一緒ですね。

見たままを身体で表現する。これもなかなか難しいんです。

自分の身体のどの関節を、どれくらい曲げるのか、ボディイメージができていないと、同じポーズを取るのも一苦労です。

 

 

次に、3Dに挑戦!!

本に描かれている二重丸が浮き上がるか…

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寄り目をしてみたり、焦点を合わせようと試みますが、すぐに浮き上がる人、何回やっても浮き上がらない人と、それぞれです。

見てると気持ち悪くなっちゃう…なんてスタッフもいました。

 

 

見るということは、とても大事な活動です。

小学校に入学後、黒板の字を書き移す力、教科書の文字を飛ばさずに読む力、文字だけで捉えず単語として捉える力、言葉を聞き、そこからイメージする力、など様々なことが求められてくるかもしれません。

 

今から、その子にあったトレーニングを行い、力をつけられるよう、訓練ではなく楽しみながら続けられるよう、今回の支援会議で得た知識を、今後の療育に最大限生かしていきたいと思います。

 

投稿者:三坂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~職員会議~

先週末台風21号が過ぎたと思ったら、また今週末22号と悪天候続きでしたが、皆様に影響はありませんでしたか?通園、通学、通所には十分ご注意ください。

 

 

さて、こども療育センターでは、3事業所の正社員が集まり、隔月で「職員会議」を行っています。
10月25日の職員会議の様子をご紹介します。

 

 

今回の議題は、
①来年度(H30年4月)に向けて
②再度「報告・連絡・相談」の意識づけ
③書類の一連の流れについて
④その他、各事業所からの報告

 

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みんな真剣です。

 

 

利用される親御さん&子どもたちが、不安なく安心してご利用いただけるよう、
そして、全員が意識高く、同じ方向を向いて、一貫した療育を今後も提供できるよう尽力しております。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

投稿者:望月

ワーキングメモリ

7月の支援会議でワーキングメモリとは?

というのを実践を踏まえてやりました。

 

ちなみに“ワーキングメモリ”とは、今自分がしていることを中断して他の作業を行い、終わってから再び元のしていたことに戻ること。

 

“ワーキングメモリを使う”とは、何かを記憶したり、行ったりした後に、余計なこと、別のことをして、また思い出すことです。

 

実践ではこんなことをやりました。お時間ありましたらぜひやってみてください。

まず、ばら ひかり 背中 まぐろ メガネ の5つの単語を1分見て記憶します。

その後、野菜の名前を10個書きます。 さらに昨日食べた夜ご飯を書きます。

どんな野菜を書きましたか? 珍しい野菜書いた人はいませんか?

など少し会話があり、始めに記憶した5つの単語を思い出しました。

どうでしょうか? 5つ言えたでしょうか?

 

このワーキングメモリを使う遊びをどのように普段の遊びに取り入れるか…

 

ムーブメントではこんなやり方で遊んでみました。

まずスタート位置で先生から1~3個の単語を聞き、記憶します。

子どもに合わせて、1個の子はりんごのような馴染みある単語。

2個の子は阪急、JRのようにその子が得意なものを入れてみたり…。

3個の子は、歯ブラシ、コップ、タオルなど関連しているもの、さらに難しくても大丈夫な子には、カニ、すいか、金魚すくい などバラバラな単語を。

記憶できたらスタートです。

まずはでこぼこ道を渡り…      先生と勝つまでじゃんけん…

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片足立ち10秒…

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さらに先生から「好きな〇〇は何ですか?」の質問に答え…

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ケンケンパッで戻ってきます。

 

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スタート位置まで戻ってきたら、記憶した単語を先生と確認します。

 

ポイントはその子それぞれに合わせて、簡単過ぎず、難し過ぎないこと。

なので1回目の結果を見て、2回目、3回目では記憶する数を足し引きしなくてはなりません。

そして記憶できなくても、ヒントを出したり、もう一度聞きに戻ってもいいことを伝えます。

間違っていても、「頑張ったね」と伝えます。

そして3個記憶したけど1個抜けてしまった子には何番目に伝えた単語が抜け落ちたか…なども見極めます。

 

時々このようなワーキングメモリを鍛える内容のムーブメントをやっています。

記憶した後にどんなことをするかによっても結果が変わりました。

例えば、前は2つ記憶できていた子でも、バランスに課題があり片足立ちのところで頑張り過ぎて1つしか記憶できなかった子もいました。

 

ワーキングメモリは私たちの日常生活や学習の基盤になっています。

今、テレビや書籍でもワーキングメモリを鍛える方法、脳トレなど色々情報は手に入りますよね。

でも意外にも、運動をすることもワーキングメモリを鍛えるためには重要なのです。

運動と言ってもハードなものではなく“たくさん歩くこと”でいいのです。

とは言え、今年の夏は特に暑いので、たくさん歩いたら倒れてしまいそうです(>_<)

プールなら行けるかな??

親子で脳の活性化、家族の健康維持で運動しましょう!

 

 

明日から…(#^^#)

 

 

書込み者:西見(nishimi)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新規ご利用者様募集

「たんぽぽ」の空き状況をご案内いたします。
現在ご希望曜日でのご利用が可能となっております(平日のみ。土曜日は満員のためキャンセル待ちとなっております。)ご利用をお考えの方は、ぜひお問い合わせください。

 

親子で楽しめる夏祭り、親御様向けのペアレントトレーニング、茶話会、その他研修のご案内など、

親御様へのサポートを充実させております。
通所を迷われている方や、複数事業所見学ご希望の方、どなたでも ご遠慮なくお声かけください。
相談のみでもけっこうです。
お問い合わせは、ホームページ、お電話、どちらでもご利用いただけます。

職員合同研修の報告

平成29年5月15日(月)認定NPO法人日本ポーテージ協会  西永堅先生にお越しいただき、下記について講義していただきました。また、今回の研修には賛助会員様もお招きしました。

 

ポーテージプログラムと応用行動分析について
1.応用行動分析とポーテージプログラム
2.フィードバックこそ命
3.9か月の奇跡
という3つの内容を中心にお話いただきました。

 

 

私たちが普段、療育に取り組む中で大切なこと、意識していくことを改めて認識できました。

ご参加いただきました数名の賛助会員様と貴重な話を聞ける時間を共に過ごせたこと、感謝しております。

今回参加を断念された方も、次回は是非ご参加下さい。☆オススメです☆

 

 

西永先生、お忙しい中本当にありがとうございました。

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今後も、賛助会員様へ職員向けの研修会のご案内をさせていただきますので是非ご参加ください★

 

早速ですが、次回は7月10日(月)「脳の構造理論から関わる子どもへの支援ついて」の研修会を行います。賛助会員様へは書面にてご案内させていただきます。

6月支援会議の様子

色とりどりの紫陽花がきれいに色づき、梅雨の訪れを感じる季節になりました。昼間は初夏の暖かい陽射しの日もありますが朝晩は涼しく、一日の中での温度差が激しいことで体調を崩しやすいので気をつけましょう。

 

さて、月に1度職員が集まり、支援会議を行ってます。
今回は6月の支援会議の様子をご紹介します(^^♪

 

 

☆テーマは「子どもの目線になる」です。
3人のグループに分かれて①子ども役、②先生役、③観察者と担当を決めてロープレを行いました。

 

 

【  設定場面①バッタを見ていて、お帰りの用意をしようとしないAちゃん  】
T:「Aちゃん、もうすぐお帰りの時間だよ。帰る用意しよう!」
Aちゃん:「えー!いらん。いま、バッタ見てるねん」
T: ・・・
Aちゃん: ・・・

 

Aちゃん役のルール①3回ほどごねる。②Tの対応でやる気がでたら行動にうつす。
T役のルール①ABAの関りや、手法や工夫を用いて声かけなどをする。②最後は必ずほめる。

 

 

【  設定場面②絵本を聞いている途中、違う本を読んで欲しがるBちゃん  】
T:絵本を読み始める
Bちゃん:「先生、それ知ってる!だからこっちがいい!この本がいい!こっちにして!」
T: ・・・
Bちゃん: ・・・

 

Bちゃん役ルール①言われると言い返す。②しつこく主張する。
T役のルール①ABAの関りや、手法や工夫を用いて声かけなどをする。②最後は必ずほめる。

 

上記のルールを守って、さあ、スタート!

 

 

設定場面①
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設定場面②

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終わった後、振り返りでいろんな感想が出てきました。
T役で気をつけたいことのポイントは・・・
・子どもの声・思いを受けとめる
・目標行動は1つ(例えば、お帰りの準備と家に帰ることを一緒にせずに分ける)
・テンポ良く切り返す
・寄り添いすぎると子どもに主導権を握られてしまうので、時には離れる
・片付けの手がかりを与える
・褒めることを忘れない!
☆褒めることを忘れてしまうのは、例えば、子どもがお片付けを始めたら、その時点でTの目標が達成され安堵感で褒めることを忘れることがあります。しかし、子どもにとってはその時がスタートなんです!

 

 

 

 

言葉の「リフレーミング」って聞いたことありますか?
例えば、「甘えん坊な」と言う言葉をリフレーミングすると「人懐っこい、人に可愛がられる」となります。そうです、言葉の変換です。

 

 

頭を柔らか~くして、どれだけ『多角的に相手を見る』ことができるか。たくさんの言葉の変換ができれば、共感や褒め言葉につながります。
では、皆さんも考えてみてください。
・あわてんぼう→
・いいかげんな→
・うるさい→
・がんこな→
・気が強い→
・こだわりやすい→
・しつこい→
・反抗的な→
・人づきあいが下手→
・ふざける→
・ぼうっとしている→
・乱暴な→
・忘れっぽい→
・わがまま→

 

 

 

 

 

思いつきましたか???
下記は一例ですが・・・

 

 

・あわてんぼう→ 行動力がある、行動が速い
・いいかげんな→ こだわらない、おおらかな
・うるさい→ 明るい、活発な、元気がいい
・がんこな→ 意志が強い、信念がある
・気が強い→ 情熱的な
・こだわりやすい→ ものを感じ取る能力が強い
・しつこい→ ねばり強い
・反抗的な→ 考えがハッキリしている
・人づきあいが下手→ 自分の世界を大切にする
・ふざける→ 陽気な
・ぼうっとしている→ 細かいことにこだわらない
・乱暴な→ たくましい
・忘れっぽい→ イヤなことも気にしない
・わがまま→ 自分の意見をハッキリ言う

 

 

 

・・・なるほど~ですよね。
実は、このリフレーミングの例は小学5年生が考えたとのことです!
頭を柔らかくして、子どもたちをたくさん褒めていきましょう♫