たんぽぽでは、午後の療育で毎日 “ムーブメント” を行っています。
いろんな種類のムーブメント遊具、洗濯バサミや新聞紙など家庭にあるものを使うことも。
ムーブメントリーダーが、当日のこどもたちの発達レベルや課題に沿った内容のプログラムを考え行っています。
日によって、こどもたちのテンションも違えば、保育園や幼稚園での行事や、練習疲れが出たり、眠たさが手伝ったりなどで、プログラム通りになかなか進まないこともしょっちゅう・・・
こどもたちをムーブメント(環境)に参加させるのではなく、ムーブメント(環境)をこどもたちに近づけるよう工夫しています。
なので、こどもたちからの提案は大歓迎!
「おっ!それいいね~!」
「そんなこともできるんだ!」
「見て~!! 〇〇君が、こんな事してるよ~!」
と、ひとりひとりをしっかり観て、みんなの前でおもいっきり褒めます。
すると、階段下や、ピアノの下で眺めていた集団活動の苦手なこどもも「ぼくも!わたしも!」と、自発的にそして自然にムーブメントに参加してくれるようになります。
みんなの前で褒められ、みんなが真似をしてくれる。これは大きな自信につながっています♪
さて、前置きが長くなりましたが、とある日のムーブメントの様子をご紹介します。
フープは色とりどり、順番に並び「あかください」「はい、どうぞ」「ありがとう」のやりとりを毎回必ず行うことで、〇〇ください、ありがとうと言うことが自然に身についているこどもたちです。
そして、 ♪バスに乗って♪ の音楽に合わせて、
「左へ急カーブ~」
「みんな左だよ~」と言いながら、事前に指で向きを知らせると、
左右が分かりづらいこどもも一斉に
「サン!ニー!イチ!・・ビューン!!」とハンドルを左に回して曲がります^^
この日は誰一人立ち上がることなく、み~んなが座って参加しました♪
その後は、フープでどんなことできるかな~?
と、問いかけると「先生、見て~!」
腕を通して、グルングルン回して見せてくれました。
力加減や回転方向を把握しながら、とっても上手にできました。
フープを2つ使って、先生とギッコンバッタン!
握る力、腹筋をしっかり使い、
また、他者へ対する力の加減を意識しながら楽しんでいます。
そして、次はスカーフの中にカラーボールを投げ入れます!頭上の空間を意識して。
が、これ、なかなか難しい!
真下から一生懸命に投げている子がいて、「もう少し離れた所から、投げてごらん」と声をかけますが、“もう少し離れたところ” の意味がわかりませんでした。
距離感とか難しいですよね。
サポートの先生たちは、手を添え少し後ろに連れて行くと・・・
はじめは上手く入らなかったけど
「いい感じだね!」「もうちょっと上に!」とフォローされながら・・・
上手く入りました!!!
「やったやんっ!」「さすがだね!!」と一緒に大喜びでした。
と言うか、先生の方が大騒ぎ♪
スカーフにカラーボールが満杯になると・・・
こどもたちは壁に背中をペッタンとつけて、待っています^^
みんなで声を合わせて「い~ち、に~の、さ~ん!」で、カラーボールが、
ワサー!っと飛んでくると、みんなは「きゃー!!」と大はしゃぎ^^
その顔を見るのが楽しいんです^^
たんぽぽでは、次のプログラムへ移るとき、“壁に背中ペッタンで待つ”が定着してきました。
みんな上手に座って待っています^^
説明してる先生の方をしっかり見て、素晴らしい!!
スペースマット(小)を二人で持ち、カラーボールを反対側のネットまで運びます。
しっかり握って、でも引っ張りすぎず、お友だちと息を合わせて・・・と
他者意識をしっかり育みながら活動しています。
マットの裏は滑り止めがついているので、「黒い方を上にするとボールが転がりにくいよ~」と、伝えるけれど、「赤がいい!」とがんばる二人組^^
全てのカラーボールをカゴに入れ終わるのがとっても早くて、先生たちはビックリでした!
と、こんな風に楽しみながらムーブメントに参加しているこどもたちの成長を、
これからもしっかりと、見守り続けたいと思います。
とあるムーブメントの様子でした♪