たんぽぽでは毎月、スタッフが集まり支援会議を行っています。
10月の支援会議の議題は【ビジョントレーニング】でした。
「ビジョン」という言葉を聞いて、どんな事をイメージしますか?
支援会議に参加したスタッフからは「視覚」「物の見え方」「物の見方」「展望」などの意見がでました。
視覚というのは『映像として見えているもの』
ビジョンは『脳のなかで映像化されている(見えている)もの』
ビジョントレーニングは認知と深く関わっているため、活動に取り入れることで認知力UPにつなげていこう!という話や、協調運動(手と目、目と足の協応など)を取り入れる工夫をしていこうと、今後の取り組みについても話をしました。
そして、大事なのが目の動き(眼球運動)です。
眼球運動の種類や、どの眼球運動がどういったことにつながっているのかという話、観察する時の注意点なども説明を受けました。
その後、本を用いてビジョントレーニングの実践を行いました。
言葉だけでの説明ではわかりません。何事も試してみなければ!!
ランダムに並んだひらがなを、縦読み、横読みしていきます。
日本人は縦の方が読みやすいようですよ。
そういえば、国語の教科書や小説なども縦読みですね。
絵と同じポーズを取ります。
たんぽぽのムーブメントでよく行っている、鏡遊びと一緒ですね。
見たままを身体で表現する。これもなかなか難しいんです。
自分の身体のどの関節を、どれくらい曲げるのか、ボディイメージができていないと、同じポーズを取るのも一苦労です。
次に、3Dに挑戦!!
本に描かれている二重丸が浮き上がるか…
寄り目をしてみたり、焦点を合わせようと試みますが、すぐに浮き上がる人、何回やっても浮き上がらない人と、それぞれです。
見てると気持ち悪くなっちゃう…なんてスタッフもいました。
見るということは、とても大事な活動です。
小学校に入学後、黒板の字を書き移す力、教科書の文字を飛ばさずに読む力、文字だけで捉えず単語として捉える力、言葉を聞き、そこからイメージする力、など様々なことが求められてくるかもしれません。
今から、その子にあったトレーニングを行い、力をつけられるよう、訓練ではなく楽しみながら続けられるよう、今回の支援会議で得た知識を、今後の療育に最大限生かしていきたいと思います。
投稿者:三坂