3月7日(土)に、神津センターでたんぽぽとみつばち合同の茶話会が行われ、足場の悪い中でしたが、たくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回の茶話会には、講師として辻井 正さんをお招きして、とても貴重なお話を伺うことができました。
主なタイトルとして「発達障がい児の遊びを通して適切な介入を早くしてあげる」というもので、子どもの発達の知識をしっかりと学び、世間の誤解や偏見を気にせずに、確かな発達スキルを身につけて子どもを支援してあげることが大切ということでした。
講義の始まりは頭の中や、体の仕組みなど、少し難しいところからでしたが、時にお母さんたちとやりとりを交え実践してくださったりととても分かりやすくお話しをしてくださいました。
子どもの発達的なつまずきは遊びの中から観察することが必要であり又、子どが変わるのは集団生活と遊びの支援だとおっしゃっておられました。
その為にもっとも大切な事は、目を見て話す(アイコンタクト)ことだそうです。
まずは、アイコンタクトや呼びかけを少し大げさに見せることで、これから何かが始まる!とひきつけていく事。
実際子どもたちと関わる時間のある私たち職員にに向けても具体的な支援の仕方を教えてくださいました。
例えば、片付けられない子どもがいたとして、子どもの内面的な気持ちを分かろうとするのではなくて具体的な片付け方を教えていくということ。
初めからすべて片付けるようにするのではなく、一緒に片付けていきます。
そこでまず、子どもの目をしっかり見て、引き付けてからゆっくり視線をおもちゃに移す事で、自然に子どもの目もおもちゃに移ります。
視線が移った所で片付けていくのですが、2つ3つはこちらが片付けても、最後の1つは片付けてもらうという所から、徐々に片付けられるようにしていきましょう!と。
これはたんぽぽでも実際に行っており、最初は1つしか片付けられない子どもでも、自分で片付けるようになっていきます。
小さな積み重ねがとても大事なのですね。
最後に、現場で実際に教具を使用している私たち職員に向けても、具体的な支援の仕方を教えてくださいました。
このブログ内でも紹介させて頂きましたが、発達教育セラピー教具を取り入れた療育をたんぽぽでも行っており、上記の写真にもあるように、全て違う種類の鍵がついてる箱や、枠組みのないパズルなど…
子どもたちは、目をキラキラ輝かせながらおもちゃを手に取り楽しんでいます。
沢山の教具の中からいくつか、その理論と使い方を教えていただきました。
たんぽぽにもみつばちにも様々な教具があります。それぞれたくさんの遊び方、扱い方があり勉強会も行いましたが、また新たな考え方や子どもへの接し方を学ぶ事ができました。
おうちにあるおもちゃだけではなく、こういった教具のまたちがった楽しみ方を知ることが出来るいい機会になったのではないでしょうか(*^_^*)♪
先生のお話に聞き入っているうちに、あっという間に時間が過ぎていき、まだまだたくさんお話を伺いたいほどでした!限られた時間でのお話ではありましたが、内容の濃い貴重な時間でした。
これからも職員一同、子どもたちのつまずきにしっかりと目を向けてサポートしていきたいと思いますので、よろしくお願いします(^^)