☆ペアレントトレーニング☆

早いもので2016年も、もう終わりに近づいています。
今年度も、ペアトレや交流会など保護者の方々との貴重な時間を頂けたことを感謝しております☆

 

今回はペアトレの、第3回目・第4回目・最終回(ABA基礎編)の様子をご紹介したいと思います!!

 

第3回(9/15)では、『家族で支え合う』をテーマに講義と実践をしました!!

はじめに自分の良いところ自己紹介!!我が子の自慢!!を小グループになり1人ずつ発表しました^^

自分の良いところ?に悩む方が多く、お子さんについても「直してほしいところがでてくるなー?」などグループの方々と楽しい雰囲気の中、日頃の親御さん自身やお子さんのことを一生懸命見つめられる時間でした。^^
その後、順番に良いところ自慢。それに対しグループ全員からそれぞれのコメントをもらう!!
共感された嬉しさや、褒められるときのくすぐったい気持ち、照れた表情など保護者の方々の楽し気な姿と、とても和やかな雰囲気でスタートしました。^^プチ交流会♪和気あいあいでした!!!

 

そして、前回の振り返りを少しして、宿題発表をしました!!
前回参加されていない方にも分かり易くもう一度説明を加え、たんぽぽでの事例を用いた解説からスタート!!

宿題の内容は・・「Let’s Try」

あんな時、こんな時、どんな時?
お子さんの行動や習慣で気になっていることに対し、「こんな風にしてるけど、なかなかうまくいかないな~」「どうやって関わってもしっくりこない」など、試みたけど上手くいかない対応をいくつか書きだしてもらい、今までと違う対応(これからやってみる方法)を考えていく、その時の子どもの様子も書きだしてもらう、といったシートの課題がありました!!

 

例えば(たんぽぽ事例)・・『自作のブロックや積み木を片づけたがらない』

<今までの方法【A】>
片づけを促す声掛け

<対応>
「おしまいだよ」「また作ろうね」片づけを促す声掛けだけした。

<子どもの様子>
作品をもってなかなか片づけられず、他児が片づけトラブルになる。切り替えもできない。

「Let’s Try」

<これからやってみる方法【B】>
写真にとって残す提案をしてみる(声掛けの内容の工夫)

<対応>
「写真にとって残しておこうか」「ここに飾って、次の時間にまた作ろう」など提案で促した。

<子どもの様子>
満足して終わることが出来、次の活動にもスムーズに参加できた。

といったように、子どもへの"対応や関わり方、声かけの工夫、目標設定の見直し"をして頂き、子どもたちへの目標設定の見直しをしていただきました!!

宿題発表での場面では、「【B】(これからやってみる方法)を実践したことで、子どもの達成感に繋がり自己肯定感が芽生えた」といった内容を、どういった形で実践され結果としてお子さんがどの様な行動になったかを具体的に発表してくださいました。

 

そして、今日の講義では
一生懸命はいいけれど、問題点ばかり気にしてしまうと、ご家族自身にストレスが溜まってきます。といった内容でした。

不適応行動の循環を確認していき、伝え方を工夫してみましょう!
そして自分自身に目を向け、自分自身の対処法も身に付けることを学びました。

最後にグループワーク!!
グループ1人が主役になり、その人のいま直面している『困りごと』『相談したいこと』を中心に、グループのみんなでアドバイスやどういった対応をしたらいいかを考えました!!

色々話し合う中で、「うちの子も同じ」と言う意見が出たり、実際にしている対応策を教えてくださったり、沢山の意見が出ました!!

そして話し合いが終わり、相談者の方に『これから取り組みたいこと』を発表していただきました!!
すると!!
始:『相談したいこと』で「私、子どものこういうところ何とかしたいんです☆」と、子どもが変わるためにどうすればよいかという具合。矢印は子どもに向いています。  しかし・・・⇒
終:『これから取り組みたいこと』では「私、子どもにこういう風なことしてみます♪」と、親御さん自身がお子さんに対して出来ることは?という具合。矢印は自分に向いています。
矢印の向きが変わる体験をしました!!!

この―ワークでは、子どもを矯正するのではなく、子どもの困り感を汲み取り、自分が出来る工夫を考える・環境調整の仕方を学びました。

 

 

 

 

第4回(11/22)では、『行動目標と実践』のテーマに沿った講義でした!!
まずは、ペアトレ第3回同様、我が子の自慢!!をしウォーミングアップをしました^^

そして、前回のおさらいをしてから宿題発表をしました!!

今回の宿題は、1人で悩まず得られる協力から、自分自身の対応方法も身に付ける!でした。
①子どもの行動 ⇒②親の願い ⇒④今している対応・関わり方
③子どもの思い
⑤他にできること
上記の項目が表になったシートに作成してもらう課題内容で、※得られる協力を考えてきていただくことが宿題でした!!

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例えば・・
①言われてもすぐに動かない ⇒②言われたことをすぐに行動に移してほしい ⇒④具体的なやり方を伝える。順番を決めてあげるなどなど
③行動に移したいけれどやり方がわからない。すぐに気持ちが切りかえれない
というところから、
⑤の他にできることや※得られる協力を考えていき、だれがどんな時、どんな方法で協力してくれるか?協力してもらいたいときはどんな時か?その時に一緒にしてもらえそうなことはあるか?などを考えていきました!!

 

その後は『行動目標について』の講義と実践をしました!!

ABC分析を行う前にも行動チェックが必要です!!

・好ましい行動

・好ましくない行動

・危険な行動

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行動を3つに分けてみました。

 

 

最後に褒めるコツなどを紹介し、おうちでできるトレーニング例を紹介し終了となりました。

~トレーニング例~

☆数字遊び

数字をバラバラに大きさなども変えて1~30まで書いた紙を準備し、1から順に探してもらう!

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数字の順列や洞察力が身に付きます!!

 

☆つまむ練習

お玉・トング・お箸などを使ってつまむ遊びです。

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出来るものからやらせてあげると達成感にも繋がり、つまむことから指先の刺激運動にもなります!!

 

 

 

そして今回は最後にスペシャル講義がありました!!!^^

ABA(応用行動分析)基礎編のおさらいをし、基本原理を見直しました!!

講義の内容のポイント部分を少し書かせていただきます!

 

 

・行動目標をひとつ決める
1.日常生活ですぐに役立つもの 2.同年齢の集団に参加することを助けるもの 3.将来の自立に結びつくもの 4.指導者や保護者が実行可能なもの

 

・行動分析導入の心得
①原因を理解、特定すること(観察・記録・分析)
②適切な手法を知り手法を使って実践すること
③その手法を一貫性をもって実施し続けること、とあります!!
準備(観察・記録・分析)→実践→持続が大切!!

 

・行動記録を書くときには「~しない」と言う書き方ではなく、何をしているのか観察し具体的に書くことが大切です!!
4w1Hを使いWhy?は使いません。主観が入ったり、勝手な解釈に繋がってしまうからです。

 

・行動分析4欲求
行動はきっかけ(理由)があって起こるもの。でたらめに起こっているのではありません。

 

・応用行動分析の基本原理
基本原理を使って、行動を減らしたり増やしたりするコツを学びました。

 

・褒めポイント、褒めるタイミング、経過を褒めることも大切!!などなど

他にも分析の仕方、分化強化の使い方、注意点など盛沢山の内容でした。

 

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また、来年度のペアトレも決まっておりますので、是非ご参加ください!!お待ちしております。

長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました^^

 

最後になりましたが、
本年も保護者の皆様には色々な面でご理解と多大なご協力を頂きありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い致します。

良いお年をお迎えくださいー☆