褒めるということ

こんにちは。
桜も散り、ゴールデンウィーク!
連休はたんぽぽの子どもたちに会えないことを寂しく思いますが、お休み明けには
みんながどんな遊びをしたのか、誰と過ごしたのかなど、素敵な話を聞かせてもらえることを
楽しみにしています♪

 

 

さて、表題にもあるように "褒める"="勇気づける" について少しお話させていただきます。
送り迎えの時間などで親御さんとお話をさせていただくときに
「どんな小さなことでもいいので、褒めてあげてください」とよくお伝えしております。
が・・・

 

 

 

母「褒めてはいるんですけど、どうやって褒めたらいいですか?」
「褒めるってことは、褒める側が上から目線ではないですか?」
「そんなこと(当たり前のこと)まで褒めないといけないんですか?」
などなど、様々な声が寄せられます。

 

 

そうですよね、褒めるってどういうことでしょう。
また、具体的にどうしたらいいのでしょうか。

 

 

 

私たちが思っている "褒める" とは・・・
一言で言うと『可能性をひろげる』

 

上から目線でも、しらじらしく装うことでもありません!!
子どもの何気ない行動や言葉から、褒めポイントをどれだけ見つけることが出来るかだと思っています。

私たちが当たり前と思っていることでも、実は子どもは、とーーーっても!!頑張っていることが
日常の中にいっぱいあるんです。
子どもの言動を360度360回転から視ることが出来ると、子どもの素晴らしい姿をたくさん感じることができるんです。
そして、感じたことを言葉にして現わさずにはいられなくなっちゃうこともしばしば。
その自然に出る言葉が、子どもを"褒める"ことになり、また子どもを"勇気づけ"ていることになっているのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

それでは、具体的にどんな褒め方があるかもお伝えします。

 

 

 

・「上手にできたね~」と褒めることも、もちろんOKですが、
→「よく見て(ハサミで)上手にまっすぐ切れたね」「気をつけてゆっくり歩いて行けたね」など、何が上手にできたのかを具体的に!
・「よく頑張ったね」よりは、
→「お友だちと仲良くできたね」「イヤなことを嫌だと言えたね」「お約束守れたね」など、何を頑張ったのかを具体的に!

具体的に伝えることで、子どももわかりやすく「これでいいんだ!」と思います。

 

 

 

・片づけたくない、もっと遊びたい!と言う時、
→「じゃあ、時計の針が“1”になったら片づけるか、“2”になったら片づけるか、どっちがいい?」と選択肢を与えます。「“4”でする!」な~んて選択肢に無いことを言うこともありますよね~。
そんな時たんぽぽでは「そうだよね、“4”まで遊びたかったよね。わかるよ。」と一旦気持ちを汲み取り、「じゃあ、時計の針が“1か“2”なら、どっちになったらお片付けする?」と繰り返します。数回繰り返し「〇〇君が決められないなら、先生が決めてもいいよ、1にしようかな~?」など伝えると「ダメ~“2”でやる!」と結果的に選択できたことなり、その時に「すごいじゃん!1か2か選べたね!さっすが〇〇君!」とスキンシップを入れながら一緒に喜ぶと、とってもいい顔や照れた顔をします☆
そうなんです、選べたことを認めるんです!「え?そんなことで??」と思われるかもしれませんがそういった小さなことが、しっかり観ているよ、聴いているよと子どもに伝わっているんです。

 

 

 

 

もちろん、親御さんは一日中一緒にいて、イライラすることもありますし、いつもそんな風に言えないとおっしゃるのもわかります。
なので、 “できる時”  でいいんです♪
私たちこども療育センターでは、親御さんの心のケアにも力を入れています。
子どもが安心し、心豊かに育つには、お父さん、お母さんの笑顔が欠かせないからです。
お父さん、お母さんの言動や気持ちに子どもたちはとても敏感です。

 

 

 

こども療育センターでは、いよいよ今年もペアレントトレーニングが始まります。
毎年たくさんの親御さんにご参加いただいております。親御さんの熱心な姿からは、子どもを思う気持ちがとてもよく伝わってきます。
上記で少し例をあげさせていただきましたが、こういった子どもとの関わり方についてや、ABA(応用行動分析学)についてなど、幅広く1年を通して4回に分けてペアレントトレーニングを行っています。昨年参加された方も、一度も参加されてない方も、ご都合があいましたらぜひご参加ください。

 

 

 

子どものにために何をしたらいいか、子どものために何ができるか、一緒に考えませんか。